値上げラッシュ

政治・経済・社会

世の中の何もかもが値上がりしています。とはいえ、これは最近の話ではありません。この30年間、値上がりはしていないけれど、実質賃金が下がっていましたから、じわじわ値上がりしていたのと同じことです。これまでは、そのスピードがあまりにも遅かったので、ほとんどの人が気づかなかっただけの話なんです。ということは、「政治も、マスメディアも、そのことに気づいていながら庶民を見捨てた」と、私の目には映っています。

いま、ついに限界に来て、「会社をつぶすか、生き残るか」をかけて、各企業が勝負に出たところですね。自分の勤め先が倒産してしまったら、確かに穏やかではいられないと思います。ところが、遠目に見ると、同じ業界でも健全な企業は生き残り、不健全な企業は倒産することになるので、「かえって自然淘汰は良い現象である」という見方もできるんですね。

物流業界を例にとると、ドライバーが過酷な条件で仕事をさせられているわけですが、不健全な会社は倒産して、ドライバーは職を失います。ところが、配送の需要がなくならないかぎり、失業したドライバーは健全な会社に再就職することができます。ただし、一時的に混乱があり、すんなり移行するといわけにはいかないでしょう。

また、世の中には過剰なモノ(贅沢品)、サービス(美容や娯楽)がありますから、本当に消費者が喜ぶものでない限り、これらも淘汰されるはずです。となると、しばらくは日本に失業者があふれかえることになるでしょう。その中で、ひとつ気にしていることがあります。

それは「日々の食べ物」のことです。

2024年に「令和の米騒動」と言われたように、米不足による価格の高騰が起きました。それ以外にも生鮮野菜や加工食品も軒並み値上がりしています。米にしろ野菜にしろ、実は生産者が激減しているために、今後も品不足は続き、いまの政策が続けば、価格も上がっていくしかありません。

こう書いている私に何かできるかと言われても、どうしようもありませんが、少人数なら対策がないこともありません。いまからすぐにできます。

ジャンクフードを買うのは一切止める。そして、米、味噌、醤油、油など基本的な食材をすべて「自然素材」に代えて、質素な食生活に慣れておく。こうすれば、これから襲ってくる食料危機を乗り切ることができるはずです。これは、単なるアイデアを書いているわけではなくて、すでに私や仲間が実行している対応策なんです。

私たちは普段の生活で実に無駄なお金を使っていますよね。おしゃべりするためだけのランチとか、カフェでのひと時とか、お菓子の買い食いとか。それに充てていたお金を、自然食材の購入に充てるだけで、大変な食料危機は乗り越えることができます。

というのも、自然食材は栄養価もエネルギー値も高いので、少量食べるだけで十分に栄養を摂ることができます。しかも、身体にたまった毒素がどんどん排出されるので、病気にならなくなり、医療費が不要になります。さらに良いことがあります。それは人間関係が変わることです。

自然食を食べるということは、自然食をつくっている人や販売している人たちと交流が生まれます。この分野は、自然を大切にする人たちで構成されているので、とても穏やかで心地よい人間関係に驚かれるでしょう。野菜嫌いの子供たちもよく食べるようになり、身体は強くなり、良いこと尽くしです。

どうすればそんな世界との接点ができるのか? 近くの自然食品店に行ってみるとか、自然米を購入してみるとか、自然農法を実践している人が近くにいたら会いに行くとか。いまはネットが便利に活用できる時代です。自宅の近くに、気になるお店や活動があると思いますので、探してみてください。どうしても近くにないという方は、歩屋の事業に参加するのもひとつの方法です。

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