飽食から豊食へ、そして宝食に至る

生活と人生

経済も政治も大混乱。こういう時期は、いままでの生活や人生を振り返る良いタイミングだと思います。先日、「輸入米から残留農薬検出」という記事を見かけましたが、いまの日本は農薬に関心を持つ人がほとんどいないので、ほぼ無意味なニュースだと思っています。農薬の問題を認識している人は、とっくの昔に対応していますから。

そして、肉の塊に大量の水を注射して、文字通り「水増し」した”柔らかいハム”を販売する各メーカーのステルス値上げも、気にしない人は気にしない。現代人の食べ物は、「水増し」「精製塩」「人工甘味料」「化学調味料」「香料」「膨張剤」「乳化剤」「発色剤」「色素」によって、ありとあらゆる味と食感を創り出します。まさにイリュージョン。

かつての私自身も、基本的に気にせず生きてきました。だから、いま偉そうに言う資格などありません。「同じ日本人だから、そんなに悪いことはしないだろう」と高をくくっていた面もあります。なので、「これでいい」」という人を否定するつもりはないし、すべては自分の選択だと思っています。

さて、経済大国とは名ばかりで、「飽食」の時代を満喫してきた私たちの世代は、ある事件をきっかけに自らの食を見直す人が出てきました。それは「病気」の発症です。病気とはいかないまでも、「体調不良」とか「肥満」から食を見直す賢い人もいたでしょう。恥ずかしながら、私自身のことを書くと、食を見直したのは、無肥料・無農薬の栽培技術で特許が認められた後のことなんです。

畑に何も入れず薬も使わなければ、健康な野菜が育ちます。ならば、人間の身体にも「毒になるもの」を入れなければ、健康になるはず。そんな単純な考えから、お米を自然米に切り替え、「肉」「魚」「卵」「乳製品」を止めてみました。断食はせず、てんぷらやきんぴらなど、甘辛の濃い味付けで食べたいだけ食べました。それでも2か月で8㎏も痩せてしまいました。身体のキレが良くなり、こんなに違うものかと驚いたものです。

いまは、少しぐらいの「肉」や「魚」は食べますが、自然の食べ物に変えたら「良いこと尽くし」になったと実感しています。まず食費の節約。ジャンクフードを食べたいと思わなくなったので、余計な出費が激減しました。そして、病院代、薬代が不要になりました。何より、自然の食べ物は「美味しい」と実感できるようになったのが、一番の幸せの理由だと思っています。

「飽食」から「豊食」に変わったな、と実感しています。

記録を見ると2017年の9月、自分の食材を変えてから、さまざまな良いことが起きました。そのなかでも一番うれしいのは、孫が自然の食べ物で育っていて、とても元気なことです。そして、いま、「米」「麦」「大豆」「味噌」「醤油」「卵」「各種野菜」がそろいました。念願がかないました。すべて完全な無肥料・無農薬。自然の仕組みで育ちながら、信じられないほど美味しい食べ物たちです。

これらの食材は、もはや「豊食」を超えて、いよいよ「宝食」になったと思います。

世界が混乱期に突入しているいま、食を見直す最後のチャンスが来ています。

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