<子供が育って大人になる。子供が大人に変化する。>
多くの生き物はそうやって成長していきますが、「人間だけは違う」と、還暦を過ぎた今しみじみ思います。
子供が大人に変わるのではなく、子供はそのまま歳を重ねていく。
そして、そのまま自由で素敵な人生を歩んでいくのです。
これは私にとって「確信」と言っても良いほどの実感です。
なぜなら、いまも「大人になった」という感覚がまったくないからです。
つまり、心はずっと「子供のまま」なのです。
<子供がそのまま大人になるという考え方>
★地球上で「人間だけ」が違う理由
多くの動物は成長すれば成熟し、種の本能に従って生きます。
ところが人間だけは、「子供から大人になる」と考え、
「大人らしくしなさい」と言われ続けて育ちます。
しかし、実際には私たちは子供の延長線上にいる存在。
「大人になる」というより、「子供のまま歳を重ねている」だけなのです。
<「赤いちゃんちゃんこ」に込められた意味>
★還暦とは「赤ちゃんに戻る」のではない
日本には、還暦の祝いに「赤いちゃんちゃんこ」を着る風習があります。
これは「魔除け」と「赤ちゃんに戻る」という意味があるそうです。
しかし、最近こう感じました。
年寄りが赤ちゃんに戻るのではなく、赤ちゃんがそのまま歳をとるのだと。
<「赤ちゃんがそのまま歳をとる」という新しい視点>
生まれたばかりの赤ちゃんには、まだ脳も身体も自由がききません。
意識(魂)はすでに目的を持ってこの世に生まれてきますが、
身体を自在に使えるようになるには時間がかかります。
子供は10数年かけて、魂が身体を自由に動かす訓練をしているのです。
この視点で見れば、「還暦」とは原点に戻ることではなく、
魂の目的を思い出す節目と言えるかもしれません。
<大人が子供を縛るときに失うもの>
★子供の自由を奪う教育の弊害
大人たちはしばしば「子供は未熟だから指導しなければ」と言って、
子供の心や行動を制限します。
それは一見正しいようでいて、実は子供の自由な成長を妨げる行為です。
偏った価値観を押しつけることで、子供は委縮し、
本来の魂の目的を見失ってしまうことがあります。
<「指導」よりも「見守り」が育てる本来の力>
反対に、周囲の大人が辛抱強く見守ってくれた子供は、
のびのびと育ち、自分の夢や目的を実現していきます。
こうした子供たちは、「大人になる」のではなく、
子供のまま人生を歩むのです。
子供のまま歳を重ねる生き方
変わらない人格、深まる感謝
人格は変わりません。
ただ経験と感謝が深まっていくだけです。
還暦を迎えたとき、「子供のまま人生を送れて幸せだった」と感じ、
その感謝を次の世代へと手渡す――
それが年長者の本来の役割ではないでしょうか。
<いまこそ思い出したい、子供のころの夢>
★子供心を取り戻すことが人生の再出発
物質文明の発展によって、現代人は多くの大切なことを忘れてしまいました。
でも、いまからでも遅くありません。
もう一度、子供のころに描いた夢を思い出してみましょう。
<大人が輝けば、子供も輝く>
あなたの中の子供心が輝き出すとき、
周りの子供たちの目も輝きます。
大人とは、子供の自由を取り戻した存在。
そう信じて、これからの人生を歩んでいきたいですね。
<まとめ:大人とは、子供の延長である>
「大人になる」とは、何か新しいものに変化することではなく、
子供の心のまま、感謝と経験を重ねていくこと。
それが人生の成熟なのです。
さあ、今日もあなたの中の子供を大切にして生きましょう。


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