高次元の霊波動と低次元の霊波動

生活と人生

この世に幽霊は存在するのか──。

幽霊とか霊的な存在に対する世間の意識は、この半世紀ほどでかなり変化してきました。私は読売新聞を退社する直前、文化部に所属していて、文化面で「霊」について記事をまとめたことがあります。読者提供の心霊写真も掲載しましたが、幽霊についてまともに記事を掲載したのは、おそらく全国紙で初めてのことだったと思います。

ちょうどバブル経済が崩壊した1990年代後半、当時、宜保愛子(ぎぼ・あいこ)さんという霊能者が民法のテレビ番組で引っ張りだこ。NHKでも「チベット死者の書」という特番を組んで、目に見えない世界について放送するなど、時代が変わってきたことを肌で感じていました。そこで日本テレビの特番の製作者に取材を申し込み、霊的な存在についてどう考えているのか聞き出し、記事にしたのです。

番組ではアメリカのFBIの捜査に霊能者が加わっていることなども取り上げていましたが、宜保さんにしろ、アメリカの霊能者にしろ、普通の人には見えない、感じない何かを彼女たちは感じ取っているという確信が製作者にはあったそうです。

実は私にも、身近に幽霊が見える人がいて、この世に幽霊がいることに疑いは持っていませんでした。ただし、幽霊とか霊的な存在について、つい最近になってわかったことがあります。それは、幽霊にも高次元のものと低次元のものが存在しているということです。

いまや霊能者の話とか、預言者の話とか、宇宙人の話とか、テレビや週刊誌はもちろんのこと、SNSでも多くの人が自由に情報発信しているので、「霊的な存在」に関しては、多くの人が慣れてきているように思います。そして、低次元波動の幽霊と、高次元波動の意識体が存在していて、それぞれ全く異なるメッセージを伝えていることに気づきました。

その違いとは、ずばり「時間」についてです。

いわゆる怪談話に出てくる幽霊は、自分が殺されたときの恨みつらみを訴えます。大昔に殺された落ち武者とか。彼らは、自分が死んだときのその瞬間、つまり「過去のどこかの時点」からしか情報を発信しません。これが低次元、つまり3次元以下の霊波動の正体です。ややこしいのは、未来を予言する霊波動についてです。これは予知夢とか、日中に降りてきたイメージを表現しています。しかし、これも予知夢を見たのは「過去」ですから、やはり低次元の霊波動なのです。

これに対して、時間の縛りがない高次元の霊波動は、100%未来の話しかしません。SNSでも宇宙人の話とか、5次元の話とかを発信している人がいます。ややもすると「頭がお花畑」ともとれるほど楽観的な話がほとんどで、「いま行動すれば、明るい未来が確実にやってくる」という内容が共通点です。

さて、「予言が当たった」とか「よく当たる」という情報は低次元の波動なんですが、実は予言はだいたい外れます。というのも、高次元で考えると、未来は無限のパターンがあるので、「どれかひとつの未来」を予知したとしても、そうならない未来のパターンが無限に存在するからです。私はこのことを知ったのが最近のことなので、「予知夢」とか「予言」の情報に関しては、かなり神経を使ってリサーチしていました。しかし、いまはそこから解放されています。

なぜなら、例えば地震とか津波とか噴火とか、自然災害の予知があるとして、それは過去に何度も起きたことですし、いつ起きても不思議のないことばかり。ならば、常に備えていることが最も自然な対応だということに気づいたからです。それよりも重大なことに気づきました。

本来は、望ましい未来に行きたい私たち。高次元の霊波動は、「こういう意識になれば自分の望む明るい未来に行ける」「何でも引き寄せることができる」と言うだけで、「いま目の前の苦しさ」から脱出して望む未来を引き寄せる具体的な方法をアドバイスしてくれません。なぜなら、実際に引き寄せを実現している人たちは、生まれたときから高次元の意識で生きてきた人たちだからなんです。

低次元の霊波動は私たちを不安に陥れるだけ。高次元の霊波動はのんきな未来を頭に描けと言うだけ。これでは、生身の私たちがどう行動すれば良いかわかりません。ということで、私自身が新聞記者時代からいまの農業技術の研究者に至るまで、無意識に何を求めていたのか、結論を書きましょう。

それは、私たちの住む地球は、私たち人間を祝福し、美味しい食べ物を無制限に与えくれるという事実を肌で感じることです。私たちは、決して食べるものに困ることはありません。ただし、いまの農業技術ではいけません。人間の狭い視点で自分だけの食べ物を得ようとする考え方や技術では、地球の他の生き物を殺してしまうからです。私たち人間の食べ物を作ることは、すなわち他の生き物を増やしていく技術でなければいけません。そして、実際に自分で食べ物を育て、味わったとき、ここに書かれたことの意味が腹の底にストンと落ちていくでしょう。地球からの恵みを実感できたとき、不安や恐れから完全に解き放たれて、必ず望む未来に行くことができます。

長々と書いてしまいましたが、この記事の結論は、「低次元の霊波動から高次元の霊波動への橋渡しの方法がある」ということでした。もし、何かしら不安や恐れを抱いていたり、この世界に生きにくさを感じていたら、私たちの事業にぜひご参加ください。世界を見る目が変わります。

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